会頭あいさつ

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会頭あいさつ

会頭あいさつ

黒石商工会議所会頭

新岡 常雄

【2024年 年頭所感】

 明けましておめでとうございます。会員の皆様には、健やかな新春をお迎えのことと心からお祝い申し上げます。また、当会議所の事業の各般にわたり格別のご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 令和5年は、年初に新型コロナウィルス感染症感染拡大があったものの5月には感染症分類5類に移行され、行動基準が解除されたことで各地に人の往来が見られました。また、記録的な円安の背景もあり、コロナ前に近い訪日外国人観光客があり観光地は賑わいを取り戻していました。県内においても各地で祭りやイベントがコロナ前近い形で行われ、当市においてもねぷたまつりやよされ、こみせまつりなどを実施し市内外から多くの来場者とともに賑いを図ることができました。今後も伝統文化の継承に取組んでいくことしています。また、中野もみじ山の紅葉は、旅行専門雑誌じゃらんで紅葉絶景ランキング第1位に評価されたこともあり、例年の2倍の観光客に楽しんでいただきました。これからも地域資源を活かした回遊性の向上とともに宿泊や地域産品の販売など地域消費拡大に向けた仕掛けづくりを関係機関と連携して講じて参ります。

 一方、社会情勢はウクライナ侵攻の長期化、イスラエルとパレスチナ武装勢力の軍事衝突は中東情勢に緊張を与え、国内においては、政治や企業活動によるコンプライアンスに抵触した事案が表面化し、不信感と不透明感に繋がりました。東京電力福島第一原子力発電所で発生したアルプス処理水の海洋放出には中国が反応し、国内水産加工品等の禁輸措置により水産物事業者は打撃を受け、県内の水産加工事業者にもその影響が見られました。また、記録的な猛暑はりんごや稲作など農産物にも大きな影響を及ぼしました。

 国内経済は、賃上げの浸透などにより経済消費者物価指数が41年ぶりに上昇を記録するなど、デフレ経済脱出へと進んできていますが、当地域経済はコロナ禍の影響が残る中、エネルギー価格高騰の長期化、円安に伴う仕入コストの増加などにより依然厳しい経営環境が続いています。会員事業所の皆様にはしっかりと事業継続による地域貢献をされていることに感謝申し上げます。

 当会議所では、事業者支援として県や市の業務委託を受け、エネルギー価格や物価高騰対策に対する支援金などの申請支援に取組みました。また、インボイス制度導入へのサポートや生産性向上に向けたDX推進など持続的経営に向けた相談態勢として「専門家による個別相談窓口」を設置し対応しておりますので、大いにご利用いただきたいと思います。

 結びに、本年甲辰年は活力旺盛となり大きく成長し、形が整う年と云われています。会員事業者の皆様にとってご健勝で事業が成長し飛躍する年となりますことを祈念し新年の挨拶といたします。